おすすめ本─『津波、噴火・・・日本列島 地震の2000年史』

津波、噴火……日本列島 地震の2000年史 「歴史学をはじめと研究者が、震災という出来事にどのように向き合おうとするのかを相互に語り、課題を示しあったはじめての記録である」(まえがき) 保立道久氏(中世史)、成田龍一氏(近現代史)、平川新氏(近世史…

『土と文字が語る仙台平野の災害の記憶』刊行

以前、仙台市博物館の「仙台平野の災害と歴史文化遺産」に関わる展示に感心していたが、その内容が冊子になってよかった。 『土と文字が語る仙台平野の災害の記憶─仙台平野の歴史地震と津波』(仙台市博物館)が刊行されいただいた。 「文化庁の被災ミュージ…

『躍り奉る 千葉雄市その軌跡』

幸運にも千葉雄市先生の語りを記録した冊子をいただきました。 あの「奉一切有為法躍供養也」からとられた題で、ご縁を感じます。 JIEN記 雄勝法印神楽保存会伊藤博夫会長からの書簡(2012.12.18)も収録されております。 終わりころの一節が身にしみました…

井土の八坂神社に詣る

浜への道から内陸側を見る。残った家には大津波の痕跡が激しく残っています。 石の鳥居跡 若林区井土の八坂神社はテンノン様と呼ばれていたとのこと。 後方は貞山堀の新堤防(工事中) 神社の東側の貞山堀の新堤防のそばにアメのように折れ曲がったガードレ…

荒浜慈聖観音に合掌して─jien記の終わりに

荒浜慈聖観音(仙台市若林区荒浜)に詣りました。 荒浜を含む七郷地区での津波犠牲者190人の名を刻む荒浜東日本大震災犠牲者の石碑に観音様が映っておりました。 合掌 (日本大震災犠牲者碑裏面) 津波跡に立つ「希望の黄色いハンカチ」から荒浜慈聖観音を望…

ハルイチ─地底の森ミュージアム

「氷河期の森」の池の中に 地底の森ミュージアムの展示 写真の下に「池の中の卵は孵化するまで優しく見守ってください」と書いてあります。 ハルイチとは? 「2万年前の仙台の植生を再現した「地底の森ミュージアム」(仙台市太白区)の野外展示「氷河期の森…

久須志神社(南三陸)の今

大津波で斜面をえぐられながら、多くの人を救った清水浜の久須志神社に詣る。 倒れている石碑を見ると「地震があったら 津波の用心」とありました。 写真上で立たせてあげました(文字は画像処理で見やすくしております)。 清水浜方面 隣の広い敷地は学校の…

震災学vol.2と「汚染水」流出

本日の河北新報朝刊の「17兆ベクレル汚染水流出か 東電「放出」の100倍以上」との記事に驚愕する。 17兆ベクレル汚染水流出か 河北新報 http://www.47news.jp/CN/201303/CN2013031501002046.html ちょうど『震災学vol.2』(東北学院大学・荒蝦夷)を読もうと…

被災ミュージアム再興「郡山遺跡─みちのくの源流を訪ねて」

「東日本大震災・仙台市被災ミュージアム再興事業「国史跡郡山遺跡─みちのくの源流を訪ねて」展」がザ・モール仙台長町店(2階いこいの広場)で開幕。 郡山遺跡は、飛鳥時代7世紀後半にに陸奥国府多賀城の前身として設置された役所跡で国史跡。 郡山遺跡 郡…

東日本大震災二年─鎮魂の場から

3.11三回忌─仙台市・南三陸町 朝、仙台市若林区荒浜 観音像と慰霊碑「祈りの塔」 「荒浜を含む七郷地区の犠牲者189人と荒井交番渡辺武彦巡査部長」銘 本日、2時半より三回忌法要(河北新報社)。 荒浜の朝 忘れない2011年─荒浜津波慰霊塔から - JIEN記 若林…

志津川─風の海

民俗芸能のつどい─春の神あそび

第26回「民俗芸能のつどい」(仙台市)は新築の宮城野文化センターで開催。 天運循環 今年、特に印象的だったのは「崎浜大漁唄込」(気仙沼市唐桑町) わたしが勝手につけた題は「震災を超えて」 昨年八月の時は、震災から立ち上がる崇高さを感じましたし、…

ありがとうの詩

迫ってきます 3.11からの人々の生き様、思い 「海 自然の秘密教えてくれた ありがとう」 「おじいちゃん 見つけてくれて ありがとう」 (以上、東北電力プラザ)。 (以上、定禅寺通り三越店)「ありがとうの詩」展 http://blog.kahoku.co.jp/events/2012/11…

風の志津川─南三陸町

まもなく3.11東北太平洋沖地震・津波から二年。風の強い日、南三陸町志津川へ。 建物の基礎を残して水没している沿岸が波立つ光景を見て、改めて、ささやかながら復興をお手伝いしたいと思いました(右端が南三陸防災対策庁舎)。 ※記憶では撮影地点は、もう…

地底の森の雛人形

(地底の森ミュージアムにて) 春三月 コンクリートに ひな二人地底の森ミュージアム ~ちていのもりみゅーじあむ~ 03 地底の森ミュージアム(1)|レポート|MUSEUM ACTION|インターネットミュージアム

古代東北の城柵と災害+奈奈子祭の餅

第39回古代城柵官衙遺跡検討会(東北歴史博物館 二日目) 雪模様の日、全国から多くの研究者が参加しておりました。 調査成果と討論から、古代の城柵跡には、大地震など自然災害の痕跡は、希薄であるようでした。自然災害は城柵に決定的なダメージは与えてい…

震災遺構の保存に向けて(3.11震災伝承研究会)

ほぼ、同時刻、東北学院大学には取材陣が押し寄せておりました。 垣間見ただけですが、身体が二つあったら両方聞きたいという重要なシンポジウムでした。 東日本大震災・震災遺構シンポジウム「震災遺構の保存に向けて」 主催:3.11震災伝承研究会 河北…

民俗芸能と祭礼からみた地域復興

副題「東日本大震災にともなう被災した無形の民俗文化財調査から」 (東北大学東北アジア研究センターシンポジウム・片平桜ホールにて) 「宮城県地域文化遺産復興プロジェクト(文化庁補助事業「文化遺産を生かした観光振興・地域活性化事業」)」と長い題…

朝鮮五葉松─氷河期の森を歩く

氷河期の森のチョウセンゴヨウ(地底の森ミュージアム野外展示) http://www.city.sendai.jp/kyouiku/chiteinomori/guide/exhibition03/mori/mori.html チョウセンゴヨウ,朝鮮五葉,海松子,松の実,Pinus koraiensis,マツ科マツ属 チョウセンゴヨウの実(長さ…

「震災後の海岸の自然環境の変化」展

「青森〜千葉 震災後の海岸の自然環境の変化〜海岸植物群落から見た海岸の今とこれから」展(アエル29Fニコンプラザ仙台)と長い題の展示会。 本日の河北新報夕刊「河北抄」に大震災による津波は「意外にも、(松林の)ほかの植物にはほとんど影響がなかったと…

名取川の大氾濫─潜在的脅威の発掘

「私たちは、過去五千年間に起こった大洪水の痕跡を見いだし、沖積平野という地形が持つ、潜在的な大規模自然災害を明らかにしようとしています」(配布資料より) 松本秀明先生(東北学院大学 自然地理学)の講座「縄文時代の自然災害─名取川の大氾濫」(仙…

3.11から1年11か月─南三陸町

南三陸町防災対策庁舎遺構(2013.2.10) 今回の家族へのおみやげは、「りあん」(さんさん商店街)の絆ロール http://www.sansan-minamisanriku.com/%E3%81%8A%E5%BA%97%E4%B8%80%E8%A6%A7/%E5%B0%8F%E5%A3%B2%E5%BA%97/%E7%94%A3%E7%9B%B4%E3%82%B7%E3%83%A7%…

黒森神楽巡行宝来館2─昼神楽

黒森神楽釜石巡行(宝来館)の昼神楽 10時〜 昼神楽. 14時 舞立ち. 15時〜 フリートーク神楽談義. <会 場>. 宝来館 大広間(釜石市鵜住居20-93-18) 鵜住居小学校方向へ 鵜住居川に沿って 朝日を受けた突端の大岩の間を抜けると 根浜の美しい海が見えました。 …

米川の水かぶり

午前中はこちらにおりました。 宮城県登米市(旧東和町) 2013.2.9 10〜11:30 http://www.city.tome.miyagi.jp/oshirase/towa/mizukaburi.html 婦人会手作りのあったかい豚汁が最高でした。

宝来館巡行黒森神楽2013.2.9

神楽念仏 写真中央の建物が、あの宝来館(釜石市鵜住居) 周辺は未だ津波の傷跡が残る。 神楽の前後は、命を救った裏山にみとれておりました。 http://www.epo-tohoku.jp/3.11/34.html 念願の宝来館での黒森神楽巡行を観ることができました。 名称「いわて民…

気になる生物濃縮─各地の放射性セシウム基準値超

ソバ、鹿、川魚(ウグイ)・海魚(ムラソイ、ハバガレイ、アイナメ、シロメバル、イシガレイ、マダラ)、梅干し、そして米も... 最近、気になっているのが東北地方沿岸各地(福島県沖はもとより奥州・釜石・気仙沼・栗原・大崎・亘理等)での食べ物等から放射性…

雄勝・新山神社と樹痕・まつも

名振からの帰途、あの新山神社のあたりは素晴らしい空で名振の祭礼を喜んでいるかのようでした。 社前の樹痕が何か訴えてくるのです.. 雄勝小学校前 もちろん、名振に向かう途中にも拝礼。小さな社殿ですが再建なって輝いておりました。復興のシンボルです。…

名振のおめつき2013.1.24

(山車に「幸魂 奇魂 再興」) 石巻市雄勝名振の浜 3.11東北太平洋沖地震・津波から二回目の祭り 真冬にしては暖かい良き日山車復活! 「おめつき」とは 美しき丁印しと山車 まもなく出発(10時近く) 出発前に酒をつぐ いい光景です。(画像click→KMLclickGo…

未来を語る環境考古学─考古学と災害

“震災からの復興の場所は歴史(土地の履歴)に学んで安全なところでしないと大変なことになる”という 高橋学さん(立命館大学 歴史都市防災研究センター)の講演「未来を語る環境考古学─考古学と災害」(仙台市縄文の森広場)は環境考古学を活かした防災の効…

真冬の地底の森ミュージアム

雪景色の地底の森ミュージアム(仙台市太白区)が美しい(130114) ●おすすめ雑誌 NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 01月号 [雑誌]作者: ナショナルジオグラフィック出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社発売…