東北大学の建築の近江隆先生の最終講義・ディスカッション


(仙台国際センター)
先生は宮城県沖地震の際の行動調査など常に建築領域の外へ「旅」をすることによって、大きな業績を残された。自らを「旅人」と呼ぶゆえんである。都市計画学のご専攻を生かされた各地の文化財の保存整備にも尽力されのもその理論からであったろう。

特に地底の森ミュージアムの建設は「死骸」と建築を9年間にわたり考えた得がたい機会であっとと述べた。道路のへた地としてのスモールアーバンスペース(ASA)への着目は現代、そして歴史を考える上でも注目される。戦う理論派の先生が「街の詩」という詩で最終講義をしめくくったのには少なからず胸を動かされる思いであった。
*作品 都市計画の家(河北新報本日朝刊にも掲載)
http://www.japan-architect.co.jp/japanese/2maga/jt/jt2004/jt01/works/07.html