名取 熊野神社・舞楽・神楽
朝からの雨が止み、名取市の熊野神社(旧称熊野新宮社 名取市高館熊野堂)へ。仕事で遅くなり、途中から見た。桜も咲いていて、寒いが時折日差しも差す中、満喫できた。隣の人の会話「これで店でも出てれば」に同感(去年は出ていたが)。
1123年(保安四年)に熊野(世界遺産)から勧請したと伝えられる新宮・本宮・那智社の一つ。
一帯は中世には東北地方の熊野信仰の中心的存在とされる地である。
源頼朝が平泉を滅ばした時、奥州藤原氏方につき、捕われた名取熊野三社の別当にあたるとされる。
種播舞 熊野堂神楽(県指定無形民俗文化財)は池の中の神楽殿で舞われる。
regerさんによれば舞楽の納曽利面とのこと。『東北地方の仮面』(東北歴史博物館)には なんと!南北朝時代の作とある。江戸時代まで阿久津八幡神社(山形県高畠町)の楽人が勤 めていたとのこと。
三剣舞(つかの間の青空に露出が合う)
獅子舞
行列が神に祈り、舞楽へ
開闢の舞(沼鉾の舞) 池の仮設舞台で舞われる。熊野堂舞楽は立石寺(山形県「山寺」)の 林家(伝四天王寺楽人)の流れという。いずれにしても出羽との関係が深いようだ。
龍王の舞(海ワダツミの舞)
蘭陵王の面のようだ。大河ドラマ「義経」の厳島神社の舞を思い出すが仕草は違う、しか も龍王の舞。
http://www2.yamagata-net.jp/usr/w106/yamagata_2003/page/A0032.html
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/8887/menwokabutte.html
二の舞
おじいさんとおばあさんの神のようだ。
おばあさんの顔を拭く
幣束を廻して拝む
これは舞楽や雅楽の老爺の咲面(笑い面)と老婆の腫面(はれ面)がわざと失敗しながら滑稽 に「安摩」の舞を真似ての舞につながるんですね。「二の舞を演ずる」につながるとは 不勉強で知りませんでした。
「安摩と海士」http://www.h6.dion.ne.jp/~asano/ninomai.htm
稚児の舞
太平楽
名取川縁より熊野神社(社務所?の向こう側)を望む。
いったい、熊野、舞楽・四天王寺が本当につながるのだろうか? ひょっとすると四天王寺は熊野参詣の起点であることとリンクするのか?
とりあえず出羽の熊野大社(南陽市宮内)にも羅陵王や稚児舞があってとりあえず一安心したものの奥はふかそう。誰か教えてください。
http://www.city.nanyo.yamagata.jp/webs/seeing/kumano/top.htm
・位置map:x140.8470y38.2030
regerさんの詳しい解説http://d.hatena.ne.jp/ruger/20060416#c
・参考
http://www.tohoku-epco.co.jp/shiro/05_04/08geino/index.html
http://www7.plala.or.jp/t-aterui/miyagi/m-natorikumanosannsya.htm
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