空海の曼荼羅

安藤礼二さんの下記の文を読んで、安易に「曼荼羅」という言葉を用いるのは恥ずかしくなりましたが「華」「生命の海」との関わりでお許しください(6月15日「空海の誕生」もご覧ください)。
「ことば─共振し、触発しあう人間の声、五大の響き、十界の言語、六塵の文字、そしてそれらすべてを内に包み込んだ法身の身体─をイメージとして観照したもの、それを形象化したもの、それこそが空海の求めた曼荼羅に他ならない」死の三年前(832年)、空海高野山において万灯万華会を催した。その時の願文(「高野山万灯会の願文」『性霊集』)は「生死の暗黒を無限の光と無限の華によって曼荼羅に生まれ変わらせる」「空海が最後に生きた最も美しい曼荼羅であったように思える」(安藤礼二空海入門 曼荼羅を生きる」道の手帖『空海 世界的思想としての密教』2006河出書房新社)
空海 (KAWADE 道の手帖) それにしても安藤礼二氏が「考古学専修」とは驚いた。