坪沼八幡神社の平家琵琶の夕べ

昨年はレンタカーの返し時間に迫られ覗き見のみ、今年こそ、インターネットで坪沼八幡神社をチェックし、バスで向かうも雨足強し。バス停からさらにタクシーに乗り、神社の裏手に着く。

坪沼八幡神社(太白区坪沼館前東)は源義家(頼義?)が天喜四年(1056年)に京都男山の石清水八幡宮を勧請したと伝承され、興味深い。
神社の西側丘陵には根添館跡があり、後三年の役(1083〜1087年)に源頼義・義家父子に攻められた落城した安倍氏の館であるとの伝承が残っている。東北自動車道菅生PA近くに位置するこのあたりは、大きく見れば南方から山沿いに仙台平野に入る道と山形方面からの道が出会う交通・軍事の要衝と言えるかもしれない。

坪沼祭りばやしはもう、終わり頃..

前田流平家琵琶 (雨はどしゃぶりに近く、家族連れが帰って行く...)
 
前田美樹先生(平曲伝承者の故館山甲午氏に師事)の「実盛最期」(平家方の老武者実盛が白髪を染めて出陣、源氏軍に討ち取られる。首を洗ったところ実盛と分かり、かっての恩人の死に大将木曽義仲が涙を落とすという話。『平家物語』の著名な一節。)

身動きのできない場所に座ってしまい、意外と熱気ある屋台に近づけず、下記のKouzouさんのブログを見て、年代ギャップを感じるもうらやましくもあり。
http://kozou17.exblog.jp/4158301
終わった頃に雨がようやくおさまり、夜空に一匹の蛍の横切るところを見ることができた。下りの長い階段には去年のような美しい灯りもなくがっかり。ようやく降りるも、行きの運転手さんの話のタクシーのたむろもない。同行の方と近くのセブンイレブンまで歩く。そこで二人の幸運の女神に会いハッピーエンドとなるはずが女神さんの呼んだタクシーもなかなか来ず、最終バスに送れ...追いつき、ようやく帰宅が10時過ぎ。疲れたがそれなりに出会いや発見のあった一日。