夏の寺


       すがりつく 地蔵のみもと 花赤子        (資福寺)

       風そよぐ 上り詰めての 寺の前         (輪王寺

       暑き陽を 池に映して 蓮と鯉 (輪王寺



                  仏花           (資福寺)

 夏の朝の北山(仙台市青葉区)は心地よい。
資福寺のアジサイは、終わりかけであったが、蓮の花のような、美しい仏花に出会うことができた。
「通行人C」さんによれば泰山木とのこと、さすが木蓮科。
また、美しい花を手向けられたお地蔵さん、「戦災供養地蔵」として太平洋戦争後 篤志家によって祀られたと旧『仙台市史』にあるものがこれであろうか。
 本堂にて合掌をしたら 誰かに笑われた氣がして、見たら木の株に彫られた赤い唇のお坊さん。眼をつぶっているのだが、はて どういうことか。
 輪王寺は、道路建設の関係か、一帯の樹林が伐採されて、呆然としたものだが、その後、宮脇昭氏の指導のもと、ご住職さんの努力で植樹されたと聞いている。久しぶりの今日は木々が、少しかさを増したと感じた。
・エコまちせんだいhttp://www.ecomachi.jp/baton/
明治の大火で焼け残った江戸時代の門は、絵になる風景。


参道の階段を登ったところで涼しい風が吹いてきた