送り火━三陸海の盆


  復活の送り火


   3.11大津波にさらわれし命に黙祷
      津波の跡未だ色濃い浜に人々降りたち

           竹灯り 念仏の声

             悪霊退散、衆生救済
 (大船渡市末崎町大田門之浜にて ※写真クリック→KMLクリック→グーグルアースで場所を確認できます)


7月30日の朝日新聞に「鎮魂「三陸海の盆」」という記事に遇い、大槌町の避難所暮らしを続ける実行委員長の臼沢良一さんの話として「郷土芸能には死者を悼む気持ちが込められており、その復活は郷土の復活を意味する。被災者と支援者が同じ思いを共有することで、このこの災害を記憶にとどめることができると思う。」という言葉に気持ちを揺り動かされました。そして「遠野まごころネット」に催しの手がかりを見出しましたものの、仕事の関係でなかなか行くことが叶いませんでしたが、なんとか「送り火」に出かけることができました。以下、その様子です。

                          (はてなフォトライフKML)
                              

大船渡市街は、未だこのようなありさまでした・・・
門の浜はここから南西の陸前高田市寄りにあります。
●門之浜堤防の被災の様子(株式会社技研HP)
http://www.giken.com/ja/implant/revolution
「気仙沿岸」被災地のようす(東海新報)
http://ofunato.net/tokai/110326-3.pdf
                  


                       (はてなフォトライフKML)
この地区では、五十人の方がお亡くなりになったとのこと    合掌 


廃墟の先に海 大津波はあの松並木を越えたという

門の浜の現状(西側)

門の浜の現状(東側)

小高い古墓地から太田地区を見る。



竹灯りが点火され


  灯籠が道に灯り、人々が集まっています。


   人々は、思いをこめて送り火を見つめておりました。



 死者を供養する念仏が流れます。



              「不忘3.11」


いただいたチラシにこうあります。

「多数の隣人や知人の命を巨大津波に奪われた今 
鎮魂と復興の誓いを新たにし、
被災の記憶を風化させない決意と
コミュニティの再生を目指して、送り火を復活させたいと願う。
 送り火の復活は、人間復活でもある」と。