神々への祈り・多賀城の文化財レスキュー


名残惜しき岩切城跡(国史跡)の桜
今年も立ち入り禁止の仙台市域の桜を利府町側から見る。
青いシートは東日本大震災による土砂崩れのところ。


東北歴史博物館開催の東日本大震災復興祈念特別展「神々への祈り 神の若返りと心の再生」を見る。
日本列島の古代人にとって、「自然」が神であり、一言でいえば「畏怖」されるものであった。現代人は、神とは呼ばないが、人智を超えた力を発する自然は畏怖されるものである。自然の恵みをいただき、災害から逃れる方法は、そこから導き出される。そのあたりにふれていただけるともっとよかった。
展示-展示一覧-展示案内 | 東北歴史博物館 TOHOKU HISTORY MUSEUM


延喜式内社は3.11大津波の被害は、ほとんどなかったとされる。東北では海に近い神社としては、鼻節神社(七ヶ浜町)がある。

鼻節神社は、七ヶ浜半島突端の小山の上に鎮座し、断崖となって海となる。

                          (グーグルアースより)

・・近くの菖蒲田海岸は、現在でもこのようでした。


文化財レスキュー活動報告展─東日本大震災多賀城市文化財(多賀城市教育委員会)を史遊館に見に行く。多賀城市にこれだけの倉と文化財があり、被災したことが各地の文化財担当の応援を得て明らかになった。郷土の文化財、歴史文化遺産を見つめなおすいい機会。ぜひ見ていただきたい展示。
http://www.city.tagajo.miyagi.jp/monosiri/bunkazai/maibun/mo-bu-ma-taikenkan.html

(文化財レスキュー活動報告展─東日本大震災多賀城市文化財─より)
八幡神社の被災状況の写真を見て、社や「鎮守の森」が心配になった。


唖然としました。ご神木のほか、津波の被害を受けたすべての樹木が伐採されていました。

                        (史遊館展示 多賀城市遺跡分布地図より)
◎お世話になります役に立つブログです
震災にあった多賀城八幡神社 - ひーさんの散歩道

史遊館展示地図の八幡館跡の地から、この地に移転したと碑に書かれていました。

お世話になっている古今書院東日本大震災津波詳細地図』をみると、ここには津波が及んでおらず、ここが「末の松山」でした。

「末の松山」
宮城県多賀城市――津波と末の松山―― ( 詩 ) - はてノ鹽竈 - Yahoo!ブログ


国史跡 岩切城跡の桜(利府町域) 来年は、仙台市域でもお花見ができますように祈ります。
地崩れるとも 桜咲く─岩切城跡 - JIEN記