宮城県における歴史地震・津波災害─宮城県考古学会


宮城県における歴史地震津波災害─考古学的検討をより深めるための第一歩」という長いテーマの宮城県考古学会研究発表会(会場 東北歴史博物館)に参加しました。
宮城県における歴史地震・津波災害 河北新報

震災以後、縄文時代の自然災害研究は、相原淳一氏により急速に進められた。縄文時代には「超巨大地震津波」が東北地方太平洋岸において三回確認され、遺跡数の減少と文化の節目にあたるという。
縄文時代の自然災害・仙台市縄文の森広場

宮城県考古学会研究発表会案内PDFより)


沓形遺跡・沼向遺跡
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/bunkazai/genchi-kutsu/index.html

考古学と地形学の緊密な連携 「土層転写」の採取など評価される。
文化財はいかに守られてきたか・奈良大学博物館・企画展・開催情報・津波災害と保存修復・津波被災文書・保存処理体験・河島英五・壁画・カーネル・サンダース像
奈良大学博物館
沓形遺跡公開━2000年前の大津波 - JIEN記
沼向遺跡(仙台市教育委員会)


松本秀明先生(地形学)の「「津波堆積物」というものはない。堆積物からの高潮と津波の区別は難しい。津波における堆積物は二次堆積として粒度組成は違ってきてよい」などのご指摘は、重要でした。
仙台平野に襲来した過去3回の大津波の堆積物の分布と津遡上距離  松本秀明他
http://homepage3.nifty.com/kera-ken/tokusyuu/jimukyoku2011/kinkyou2011_1.htm

                           (蝦名裕一氏講演)
今回は「津波堆積物の認定」が単純ではないことが浮き彫りにされたのですが、まずは、「一歩」が踏み出されたと思いました。午前の東北大学災害科学国際研究所の蝦名裕一氏の講演「慶長欧州地震津波歴史学的研究」に触発されて、近世自然災害の考古学的研究が東日本大震災を契機に進展することが期待されます。
慶長地震と震災復興(蝦名裕一)
東北大学 災害科学国際研究所 IRIDeS - International Research Institute of Disaster Science


本日刊行の『宮城考古学』第14号
特集 東日本大震災の記録(1)─文化財の被害とレスキュー─
カラー写真8P 227P 2500円 六一書房取扱い(予定)
自然災害史・防災に関心ある人すべてにぜひお勧めします。


            (復刻版 仙台平野の歴史津波
飯沼勇義さんも、会場に姿を見せておりました。
『仙台平野の歴史津波』(1995年 飯沼勇義 宝文堂)に寄せて - JIEN記
歴史的な、あの御本も復刻されたようです。
http://www.hondainsatsu.co.jp/pg113.html

http://www.k5.dion.ne.jp/~mkouko/

◎注目ブログ
学会・研究会 - 詳細表示 - 私的な考古学 - Yahoo!ブログ