震災の記憶を語り継ぐ文化─死者との共生

NHKEテレ22日放送の「 魂のゆくえを見つめて 柳田國男東北をゆく」(日本人はなにを考えてきたのか7)が秀逸でした。赤坂氏のいう「民俗知」を感じる。
今、前段の現実的な問題とともに、浮かび上がってきたのは「震災の記憶を語り継ぐ」ということであり、それは、「魂のゆくえ」に結びついてくる。
http://www.nhk.or.jp/nihonjin/schedule/0722.html
東日本大震災後、鎮魂と記憶の伝承という大きな課題に向き合っている今、民俗学から何をくみ取れるのか。」(上記HPより)重松清さん(作家)が、「雪国の春」「遠野物語」を著した柳田國男の東北へのまなざしについて、東北の被災地などを訪ね、赤坂憲雄学習院大学教授)、谷川健一民俗学者)との対話の中で考えていく有意義な番組だった。

【キーワード的】知の歩み:以下が深く繋がります 
重松清 遠野物語 99話 田の浜(山田町) 昭和三陸津波 明治三陸津波
閖上小 写真修復
岩手県山田町田の浜の津波・火災
http://archive.shinsai.yahoo.co.jp/entry/71033/?sy=2012&sm=3&sd=11&ey=2012&em=3&ed=11&s=6

柳田国男 先祖の話 折口信夫 あんがま まれ人 岡野弘彦

柳田国男全集〈13〉 (ちくま文庫)

柳田国男全集〈13〉 (ちくま文庫)

http://hon.bunshun.jp/articles/-/410?page=4

唐桑宿 早馬神社 姉吉 山口弥一郎 『津波と村』 鵜住居浄楽寺 供養絵馬川島秀一
早馬神社/宮城県気仙沼市唐桑町 -はやまじんじゃ-
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041801000093.html
山口弥一郎の三陸集落調査 - 三陸海岸の集落 災害と再生:1896, 1933, 1960
昨日の続きですが、被災地の釜石市鵜住居の現状です・・・ | 釜石 太郎の復興支援ブログ
Natsu-Nichiroku: 「津波供養絵馬」
http://www41.tok2.com/home/kanihei5/tonoegaku.html

津浪と村

津浪と村

川島さんのお話は何度か聞いて感心していますが、今回は少しだけでした。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/doyou/CK2012042102000227.html
「幽霊との遭遇」「死者との和解」 赤坂憲雄
「遠野物語99(死者の想い)」 : 不思議空間「遠野」 -「遠野物語」をwebせよ!-

印象に残った言葉
(震災によって)「見ていなかった東北がむき出しになった」(赤坂憲雄
「辺境」からはじまる―東京/東北論―

「辺境」からはじまる―東京/東北論―

東北 特に沿岸部に関心を払っていなかった自分が恥ずかしく思われた。
「一つのの学問のもう少し世の中に寄与するようになることを・・どこかささやかな丘の上からでも見守っていたいものだと思う」(柳田國男
前者の言葉は、学問の在り方について、震災後の今、いよいよ重みを増し、後段は、このような失われつつあった日本人の死後についての感覚が、少しよみがえってきたようにも思う。
具体的な結論は、「震災の記憶を語り継ぐ文化」が大事であるということであり、共感する。


南三陸町防災対策庁舎110924)
番組では、ここで死者に心を通わせるように弔う老人を紹介する。
津波被害 - 日本沿岸旅行記
ここは「聖地」であり、残すべきである(赤坂憲雄
2011-09-24 - JIEN記
防災庁舎の悲劇・南三陸町
ake.note〈夜店〉:南三陸ものがたり

文化の港 シオーモ | 「語り継ぐ震災」
遠野物語99話が一つの核として進むせいか。今、沿岸各地が民俗芸能、郷土芸能の復活を進めながら、元氣になりつつあることに話が及ばなかったのは残念。折口信夫が注目したアンガマは、深いところでつながっているような氣がする。
美ら島物語 石垣島 アンガマ
諏訪春雄通信808
見逃した方は、NHKオンデマンドでぜひ見ていただきたい。
NHKオンデマンド 日本人は何を考えてきたのか
行方不明者2906人http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120721/dst12072121570010-n1.htm

希望の地図

希望の地図

そして、「常民」から隠され、再び増殖する「原発」「原子力
プロメテウスの罠 2

プロメテウスの罠 2

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120723/dst12072313350010-n1.htm
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20120718/234573/?P=1