野馬懸復活!2012─相馬小高神社


               武者が裸馬を追い込む
昨年は、震災津波原発で開催できなかった相馬小高神社の野馬懸(のまかけ 「上げ馬の神事」)成る。


除染で表土を取り去り、厚く砂を入れたため人馬苦戦、転倒もあった。


(文部科学省放射線量等分布マップ拡大サイトより)
南相馬市にある相馬小高神社は、福島第一原発の北方17kmの地 村上海岸の西側にあります。           
河北新報2012年5月25日】
「焦点/南相馬・小高区 警戒区域解除1ヵ月/地域経済復活見えず
小高区の商店街には、震災で倒壊した建物が残る
福島第1原発事故で警戒区域に指定された南相馬市小高区が、区域指定解除から1カ月余りを経て新たな難題に直面している。製造業に加え、小売店なども営業できるようになったが、インフラの復旧が進まず、事業を再開した店や企業はごく一部にとどまる。進出工場には撤退する動きが相次ぎ、地元経済復活の道筋は見えない。(大場隆由)」
東洋経済 2012.7.19】
「2012年7月19日 – 福島第一原発の事故で約1万3000人の全住民が現在も避難生活を強いられている南 相馬市小高区。4月16日に住民の立ち入りを禁止する「警戒区域」の指定が約1年ぶりに解除されたものの、「解除が早すぎた」と考えている住民が多いことがわかった」
このような状況の中で「野馬懸」は復活した。

しだい

  (いただいた団扇)

七時半ころ

会場に一番乗りの颯爽とした騎馬武者


  懐かしいような風景と除染後の砂 熱い

八時半ころ 武者たちが小高神社に集まってくる。


お子さんもいます。


ご婦人たちの民謡と踊り
相馬民謡 相馬流れ山


ほら貝に始まる。


祭場地の修祓(おはらい)




追い込まれた美しき裸馬


猛暑の中で、緊張の一瞬。見事につかまえたと思ったが・・
流石、国指定重要無形民俗文化財


なんとか捕えることができました。


神前へ(御神馬献納)

暴れ馬は、耳を抑えてつかまえるのかな。


捕獲野馬の「おせり」(駒せり)


この後にある小高郷の騎馬武者達による神旗争奪戦は、震災・原発の影響で行われませんでした。来年に期待いたします。

相馬小高神社は、相馬氏の居城 小高城跡に鎮座しています。

http://www6.ocn.ne.jp/~nomaoi/nomagake.htm
小高城跡(福島県南相馬市小高区) ( 歴史 ) - 旅庵日記 - Yahoo!ブログ


http://togetter.com/li/346969
鎮魂と野馬追

小高の浜


村上海岸付近を望む。


               靴一つ えぐられ道路 原発  


(グーグルアースより)


近くの浜(南相馬市原町区小沢) 復興未だならず。されど。

                          (グーグルアースより)
南相馬市原町区小沢の空撮写真


終わって立ち去りがたく人が集まり・・優しい少年騎手の方が馬にふれさせてくれました。
この後 わたしも・・少し汗ばんでいましたが生き物の存在感がありました。

http://www.minpo.jp/news/detail/201207112411
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120730/k10013957941000.html


   雄姿
(背後の真ん中のブルーシートは「除染廃棄物保管場所」のプレート)


神社駐車場の放射線量 0.24


馬は優しい眼をしていました。


いい神社でした。

古き社殿は大地震に耐え
新しきコンクリート塀は倒壊
そして・・・

広場の西隅にある棚機神社(たなばたじんじゃ?)の参道
震災でダメージを受け、入口付近に青い除染物を包むシートが見える。


とても詳しい鈴木小太郎さんのブログ
被災地の神社・寺院の状況


               祭りの終わり

(橋から小高城下を見る)

(いただいた団扇)

                          (グーグルアースより)


この国土を汚すものはなに
欲 怒り 無知


アマゾンからやっと『マツリスタ1』届く。
読後感
民俗芸能は、「文化財」から離れて楽しむ
やがて先人の知恵と工夫に気づく
文化遺産
さらに「文化資産」となる。

付記
はてなに広告が強制的登場。小生のブログとマッチしないものがあり、愕然としています。ブログ存続の危機。