小鶴城跡の杉


仙台市宮城野区にある小鶴城跡の地蔵堂にスクッと立つ高〜い杉

公園に立つ小鶴城跡の標柱。遠くに大きな土塁やその杉が見える。この長い公園自体も城を取り巻いた堀の跡を埋めてできている。
 仙台市の城跡はあまり知られていないようだ。近世の城には仙台城(青葉城)や政宗晩年の居城である若林城跡があるが、前者は頻繁な車がこわくて落ち着いて遊歩し往時を偲ぶ空間がないし、後者は樹木の茂るりっぱな土塁と堀がめぐり、中には政宗が朝鮮から持ち帰ったとされる梅もあるが刑務所のため入れない。中世の城は「土の城」なので勉強しないと分からないが、国史跡岩切城跡や政宗以前の領主国分氏の松森城跡がかろうじて残る。この小鶴城も戦国時代に留守氏と国分氏の戦いの場となったが、城の面影は土塁とその上に残るお堂くらい(杉も?)。