補足

スマナサーラ氏は『無常の見方』の中で真の無常は「振動している(ネットワーク)」という素晴らしい表現をされている。あるいはこの理解は「五大に響きあり」との空海の思想にリンクし、事実上、大乗の思想(シャカの教えを発展させたものとして)に通じているのではないか? 中村雄二郎氏の空海は「六大に響きあり」との認識にたっしていたとの理解もある。中村氏の「哲学が究極にめざすべきは「生命のリズム」「宇宙のリズム」に一体化すべし」との思想は「哲学」を「人間」に置き換えると空海の思想と通じ、それが現代にリフレッシュした空海のエッセンスかも知れない。シャカの教えそのものではないにしても。

場の思想

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http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1060.html
新版 哲学がわかる。 (アエラムック)

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さらに仏教史の立場から法華経を死者との関わりで再評価し、生者と死者の共同体制を説く末木文美士氏の考えも、その死者との付き合い方の具体については展開不足ではあるものの、清水氏のような「共創」思想であれば包括できるのではないか。
今、気になっているのはプロセス指向心理学のミンデルがヴィバッサナー瞑想法により「宇宙はひとつ」を認識したという天外伺朗氏の指摘である。
仏教vs.倫理 (ちくま新書)

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以上は門外漢の感想なのでいろいろ教えていただければ幸いです。