能楽の夕べ


河北新報夕刊(14日)の「薪能」のトップ記事に誘われ、瑞鳳殿へ。同新聞では「9年ぶり仙台で復活」ということで、外国の人を含め、政宗の霊廟に沢山の人が詰め掛けた。
・「薪能復活」のニュースhttp://news.goo.ne.jp/article/kahoku/region/20061114t15045.html

まず仙台伊達家18代当主伊達泰宗(やすむね)氏による火入れ式。氏は伊達氏34世で伊達家伯記念會長。
・伊達家伯記念會http://www.datemasamune.com/

(「能楽における楽器の調べ」笛・大鼓・小鼓・太鼓)
行って見ると「第1回雪待月能楽の夕べ」で絶句した。能面や能装束の姿はみられないのでした。無知でした...今回は「能」に近づく一歩と考えました。

 (仕舞 宝生流「田村」)仕舞とは「能の曲の一部分を、能面や能装束を着けずに紋付袴を着て、囃子もなしで、地謡だけをバックに舞うもの」なんだそうです(「はてな」)。

 (仕舞 金春流「葛城」)

優しいご婦人のご好意で前の席。振り返ると仙台市民の「能」に寄せる期待が痛いほどに迫る...

 (素謡 喜多流「小督」)
素謡とは「一曲を最初から最後まで謡のみでしてしまうもの」なのだそうです。

「居囃子 観世流「融」(とおる)」では、迫りくる寒さに耐えながらも荘重な舞いを味わうことができた。
居囃子とは「舞わない舞囃子(まいばやし)のこと」だそうです。勉強になりました。

来年は9月にしたいとのこと。寒さに震えつつ杉林の石畳を足早に下りる。