大野田古墳群

快晴 冬にはまれな暖かな日の朝、住宅地の一角に100人くらいの歴史好きの市民が集まりました。
仙台市太白区大野田では富沢駅周辺区画整理事業に伴い平成6年度から発掘調査が続けられてきました。
今年は埋葬部が発見された古墳を含む5世紀後半〜6世紀頃の円墳4基役所跡という大きな発見がありました。

 (手前は円墳で溝に落ち込んだハニワが見えます。その周辺の並行する小溝は古代の畑跡)

30号墳(直径約16m 残存する高さ0.4m)

30号墳からは埋葬部(長方形の棺痕跡 長さ2.4m)が発見され、竪櫛(たてぐし)1個が出土しています。棺のまわりは白色粘土の帯で囲まれています。この古墳群ではいままでに30数基の古墳が発見され、少数の前方後円墳と多数の円墳からなっており。一帯は地域の有力者たちの墓域と考えられています。

人・人・人影の合い間には円墳の周りの溝に落ち込んだ埴輪が見えました。

          (溝に落ち込みつぶれた円筒埴輪)