「千の風になって」─死者からのメッセージ─


                (秋川雅史 紅白)
千の風になって」は死者からのメッセージを生者が代弁して創った美しい歌。「神話」であったとしても。
生きとし生けるものが幸せでありますように 死するモノも幸せでありますように
3 『ブッダ─大人になる道』...「死と輪廻」

ブッダ―大人になる道 (ちくまプリマー新書)

ブッダ―大人になる道 (ちくまプリマー新書)

スマナサーラ長老の中・高校生向けに説いた最も分かりやすい本で、現代人にとって最も不可思議な「死と輪廻」のところを紹介します。
・「私たちが「死ぬ」と言っているのは、ただ「身体が壊れる」ということであって、それだけで生きている心のエネルギーがストップするわけではありません。」
・「輪廻と言う現象は他宗教のような「の引越し」ではなく、心のエネルギーが変化し続ける流れのことです。変わらない自分の魂が輪廻の旅を続けて成長する...というようなロマンチックな話ではありません。」「輪廻という流れのなかで「これが私だよ」とは、なかなか言いにくいということです」
さらに、「根本仏教講義」の「死んだらどうなるか」「(4)死ぬ瞬間どう生きるか」(スマナサーラ長老)では
「お経で言うような、死んだらその人の魂があの世にいる、ということじゃないんです。単なるエネルギーの連続性であって、ただ連続していくだけなんです。
そこで「輪廻転生」の話になると、一般には正しく理解されていないことも多く、やっぱり皆、良いことをして良いところに生まれ変わりたいと思っている場合が多いんです。でも、もし自分がここで良いことをしてどこかで良いところに生まれ変わったとしても、それほど実感はないわけです。皆さんに前世の記憶がないように。その幸福を得られるのは、結局他の人なんです
輪廻転生の話を今していますが、初期仏教の立場からいうと一回で成仏する、という話ではないのです。輪廻の中で、生まれて死んで、生まれて死んで、ずーっとグルグルグルグル回っているという話なのです。解脱を得るまでずーっとです」「生きるエネルギーみたいなものだけが、来世に継続されるのです。」
ここで、素朴な疑問だが『有意義な生き方─幸福に生きるとは』では在家の目的として「正法に従えば「あの世の幸福」もおさまる」としていますが、「生きるエネルギー」というは、「幸福」を感じ取れるモノということになるのだが?結論
「長生きしようという気持ちではなく人間としての役目を果たして、いつ死んでもそれはその時だと、満足して生きること
テーラワーダ協会「根本仏教講義」http://www.j-theravada.net/kogi/kogi21.html
話題の「オーラの泉」の江原啓之さんとか美輪明宏さんの世界とは違うようですね。
・参考【スマナサーラ長老の「死後はどうなるの?」】
「生命が犯した罪の強弱、回数、そして罪を正当化すること、罪の意識がないことなどの諸条件によって、その生命が次に生まれるところは自動的に定まります。」というは人類の悪業を防止する「論理」としては分かるのだが、もはや、現代人には理解しがたい世界です...
死後はどうなるの?

死後はどうなるの?

最後に『ブッダ─大人になる道』から、長老より自戒のためと若い人向けの現実的教えをプレゼント
全ての生命に対してやさしい気持ちをもっているならば、一切の生命が自分のことをやさしく親切に見ざるを得ない
人の親切というのは、自分の働きによって買うものである
日本テーラワーダ仏教協会の実践会参加記(「月を指す指はどれか?」HPより)
 http://www.dia.janis.or.jp/~soga/
 「ブッダの教え」とはどのようなものか? 自分自身の探求が必要なのですね。

千の風にのって」データ
千の風になって

千の風になって

・荒井満さんHP
 http://www.twin.ne.jp/%7Em_nacht/1000wind/1000wind.html
 http://www.twin.ne.jp/~m_nacht/(トップページ)
・原詩について(+メロディ)「ごんべ007の雑学村」http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/より
 http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/sennokazeninatte.html
・作者について(オーママミアさん))「ごんべ007の雑学村」より
 http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/prof/1000winds.html
千の風になって

千の風になって

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