黒森神楽遠野郷八幡宮巡行

黒森神楽

黒森山の黒森神社の権現様(獅子頭)をいただいて、正月から陸中沿岸の集落を巡行して悪魔祓いや火伏の祈祷を行う神楽です。北は久慈市まで(北廻り)、南は釜石市まで(南廻り)を、廻村し、五穀豊穣・大漁成就の祈祷により祝福をもたらしています(黒森神楽HP他)。今回、念願の黒森神楽の巡行を観に行くことができました。

                                   (山の神舞)

黒森神楽遠野郷八幡宮での巡行は期待通りの「濃さ」でした。

岩長姫


 二時過ぎ 寒空の「舞い込み」から始まりました。

      なにがはじまるのだろう

神下ろしの歌声が響きます。


打ち鳴らし



清祓
イザナギノミコトが桃の枝を持って祓い清めます。


岩長姫

をよそおい熱田神宮の剣を奪いに来た大蛇(スサノオノミコトに退治された)
の霊が

ヤマトタケルノミコトに討ち取られる。

            浮遊して

榊葉
強い力を、この家と地に祝いこめる祈祷の舞
 凄まじい跳躍と回転 話題の北大生阿部さん踏ん張る!
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110215_8

松迎
千秋と万歳という兄弟の舞 新年の松を迎え寿ぐ




山の神舞
山仕事や農耕の神 そして航海の安全を守る神でもあるようです。
女神というからすごい。最も大切な祈祷舞とのこと。



恵比寿さまが餌をつける細かな芸

恵比寿舞
大漁祈願と海上安全の舞

    愛嬌のあるそぶりに、しみじみとした唄声

仕組み 「羅生門

   スペクタクル!
気がついたら、帰りの電車の時間が迫っていて・・もはや・・
遠野八幡宮さんのお蔭で助かりました。本当に有難うございました。
「舞立ち」の余韻を味わうことは叶いませんでしたが、皆さまにはたいへんお世話になりました。今回見に行くことができたのは阿部さんとそのブログのおかげです。まことに有難うございました。
↓阿部さんのブログ 今回の巡行の「中身」もよく分かります。
http://okuderazeki.at.webry.info/

           ※舞の説明は当日の解説ちらしを参考にしました。
◎黒森神楽HP
重要無形民俗文化財(平成18年)
「古くは地元の修験・山伏の先導によって、黒森神社の別当が主催したもので、神楽の儀礼の中に修験色を色濃く遺していると云われています。神楽の記録は十七世紀後半までさかのぼることができますが、南北朝初期(15世紀初頭)の権現様があり、何らかの儀礼に使用されていたと思われます」。
http://www6.ocn.ne.jp/~kurokagu/
・ふしぎの里・遠野を行く
http://tonolove.exblog.jp/
素晴らしい写真のブログを見つけました。リンク有難うございます。
・思い出の黒森神楽
・「絆 hanaのひとりごと...」さん
またまた、素晴らしい写真を見つけました。リンクさせていただきました。
http://blog.goo.ne.jp/hana0226_001/e/89eeaeecd7b56e87b1af9fe21d5ddbcd
神田より子先生の「宮古黒森神楽」HP
http://www.flet.keio.ac.jp/~shnomura/kuromori/index.html
http://d.hatena.ne.jp/kanjisin/20060827
民家のシチュエーションもよく似合います。



朝、これも念願の遠野の曲がり屋 千葉家を訪れました。





WIKI南部曲がり屋 千葉家
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E8%91%89%E5%AE%B6%E4%BD%8F%E5%AE%85




           その朝、凍てついた道を 東北人の心に会いに。

追記 遠野市博物館で感動的な写真に出会いました。浦田穂一氏です。
『遠野 この郷の記憶』という本を買い求めたしだいです。
遠野市場HP
http://www.tonoichiba.com/SHOP/hakubutsukan003.html

遠野物語

遠野物語

あの遠野に行くのですから少しは読んでいきました。
図説 遠野物語の世界 (ふくろうの本)
今度、読みたいのはこの本です。

◎民俗芸能streamHP「民俗芸能と3.11以降」阿部武司さんのお話(minzokugeinoustream 110522)

モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 第24番
内田光子さんの曲を聴きながら、書いています。