縄文時代の自然災害


縄文時代にも巨大津波など大きな自然災害があったことが
東日本大震災を契機に分かってきたという。
そして、恐らく縄文社会に大きなダメージを与えたことが相原淳一氏(東北歴史博物館)の最新の研究により分かってきた。
注目の研究成果が19日(13:30)に仙台市縄文の森広場で一般に公開される。
相原淳一氏講演「縄文時代の自然災害」要旨

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/02/20120208t15025.htm


大崎市北小松付近は2500年前の縄文時代の終わりごろ、湖沼が広がっていて、そのほとりには豊かな縄文文化が栄えた。そして弥生時代のはじめころ、場所によっては3m以上という分厚い土砂に埋もれてしまうのである。

(「縄文人のなりわい─北小松遺跡からのメッセージ」仙台市縄文の森広場
北小松遺跡からのメッセージ
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/jyoumon/hana/index.html


 蕪栗沼(大崎市)のような風景だったのであろう
数千年前の祖先たちは、いかにして巨大災害を生き延びたのか?
その智慧に学びたい。
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/jyoumon/access/

(「科学」201202号)
平川一臣氏(環境地理学)の「超巨大地震津波」研究が契機となったようです。「科学」201202号(岩波書店 特集日本列島をおそった歴史上の巨大津波)に平川氏の「千島海溝・日本海溝の超巨大津波履歴とその意味:仮説的検討」が掲載されています。売り切れでやっと古本高価で購入。

【相原淳一先生のお話しメモ】(あくまで聞いた私の解釈です)
縄文時代の「超巨大地震津波
・2400-2500年前(晩期):北目城跡(仙台市)の噴砂。七ヶ浜町塩竈市域で            の製塩廃絶。三陸沿岸に後続する弥生時代の空白、大崎平野(北小松遺跡)で大規模洪水層。
・3650-3800年前(後期):王ノ壇遺跡(仙台市)に洪水堆積層。福島県新地双           子遺跡に津浪痕跡。
・5350-5450年前(前期):三陸大谷海岸岩手県)では古津浪堆積層の上に            十和田火山灰降り積もる。東北地方の斉一性分断、地域文化の成立。