仙台市岡田念仏田津波伝承地
仙台市宮城野区岡田念仏田津波伝承地
『続地元学』(みやぎの区民協議会H20)によると,慶長16年(1611)12月の地震による大津波で岡田一帯が8日間海水に浸された時,住民が小高い所(現在の字念仏田)に集まって東方の海を眺めながら念仏を唱えて海水の引くことを願った結果,そのすぐそばに碑が建立されている由。周辺の田んぼのガレキは、片付けられてきれいになったが、塩害のため今年も稲作はできないとのことで残念。一帯は宮城県でも優良な稲が稔る地域であった。
地元の方の話では、東日本大震災津波は、ここをはるかに越えて前方(西方)、東部道路に至ったとのこと。
宮城野区岡田から蒲生にかけての東日本大震災津波浸水域
中央の青い横線上の「岡田」の文字のあたりが念仏田の石碑群の位置です。
(『東日本大震災津波詳細地図 上巻』古今書院より)
3.11東日本大震災津波の岡田のようす(ユーチューブより)
東日本大震災 宮城県仙台市の被害状況写真集(一部)
寛政10年(1789)石仏 子安観音かな。
岡田の神明社は、下記ブログで、地震津波に被災したが、なんとか倒壊を免れたようですが、本日の様子はこのようでした。
第125回 神明社【宮城野区岡田】と津波被害(地震被害3) | 仙台の神社たち
神明社は、下記の郵便局のそばになります。
岡田地区は、その名の通り、海岸低地に突出した岬状の小高い一帯で、鎌倉時代からのの板碑がいくつも残っています。今回紹介したところは、その縁辺部分に当たります。
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http://www.city.sendai.jp/report/2008/0623jimo.html
◎『続地元学』(みやぎの区民協議会H20)
いい仕事がされており、助けられました。
◎おすすめ本
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以下、抜き書き(要旨)
・原発事故を引き起こした東京電力の監査役を務める小宮山宏氏を、宮城県の復興会議は長に迎えたのである。
・村井宮城県知事の「水産復興特区構想」は、効率性の名のもとに、海岸線の入江で百年、二百年と漁業を営んできた人々の暮らしを、切り捨ててしまうことになる。
・結局のところ除染された水は海に流れる。「わが日本は、海の中にある」という意識を持てば、このような暴挙は行えないはずである。
・精度のよいミサイルを持ち、原子力発電所に撃ちこめば、その国を麻痺させることが「フクシマ」の事故で明らかになった。
※これを読んで、まもなくの隣国、「人工衛星」発射を思い出してしまって・・