民俗芸能と祭礼からみた地域復興


副題「東日本大震災にともなう被災した無形の民俗文化財調査から」
東北大学東北アジア研究センターシンポジウム・片平桜ホールにて)
宮城県地域文化遺産復興プロジェクト(文化庁補助事業「文化遺産を生かした観光振興・地域活性化事業」)」と長い題のシンポジウム
東北大学 東北アジア研究センター


どれも貴重な報告であったが、興味深かったのは、阪神淡路大震災との比較を含めた文化人類学の岡田浩樹氏。

「震災をめぐる外部の言説に応じ、民俗文化の復活によって「記憶の共同体」を可視化しようという一連の動きについて、もっとも成功した事例である大曲浜は「伝統的な」基盤から離脱した保存会を作り上げ、新しい民俗行事のあり方を作り上げていたという、ある種のパラドクス」(レジュメより)

ぜひ、実現して欲しいのが木村敏明氏(宗教学)報告の「お潮垢離行事」
加美町宮崎の熊野神社から40kmの道のり。21年目にご神体は、被災地の東松島浜市に到達できるかどうか。

パネルの「北釜の女は強い」に思わず微笑んでしまいました。
志賀理江子「螺旋海岸」から北釜へ - JIEN記


              (調査地を示したパネル)
多くの調査事例が報告されたが、その民俗芸能・祭礼の具体が紹介されないまま進む話もあり、鬱屈を起こしていた私を救ったのは、牡鹿・白山神社で笛を担当する若い沼倉氏の笛の音であった。
白山神社例大祭!!5月3日開催!! : 牡鹿半島 癒しの旅委員会ブログ
この調査は岩手県福島県でも進められており、さらに全体的な整理が進められ
報告会が開催されることが期待される。その時は、ぜひ、復活した民俗芸能を招待していただきたいと思います。
みやしんぶん調査
民俗芸能と祭礼からみた地域復興ポスター

写真は山元町八重垣神社のお天王祭のものか
山元町八重垣神社 - JIEN記

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日本大震災にともなう被災した無形の民俗文化財調査