震災遺構の保存に向けて(3.11震災伝承研究会)


ほぼ、同時刻、東北学院大学には取材陣が押し寄せておりました。
垣間見ただけですが、身体が二つあったら両方聞きたいという重要なシンポジウムでした。
東日本大震災・震災遺構シンポジウム「震災遺構の保存に向けて」
主催:3.11震災伝承研究会
河北新報によると 「元広島平和記念資料館長の原田浩さんは、戦後20年たって原爆ドーム広島市)の存続に向けた市民運動が起こった経過を説明した。「震災の教訓を子孫にどのような方法で伝えることができるのか考えてから、遺構の保存の賛否を検討してほしい」と訴えた。」
震災遺構の保存に向けて
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/20130224t13010.htm

同新聞によりますと「宮城県女川町の女川一中2年の生徒さんが津波で倒壊したビルの保存や町内の津波到達地点の約20カ所への石碑設置などを提案。津波被害を後世に伝えることの重要性を訴えた。」とのことでした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130214-00000072-mailo-l04
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001302240003&buffer_share=ec885


いただいた「震災遺構の保存に向けて」パンフレットは、とても重要でした。
「震災遺構とは? ─100年後の子どもたちのために─
●大津波の脅威を伝える
●慰霊の場として
●そこにあった生活の記憶
◎震災に負けなかった! 希望のしるしとして」

と「未来の命を守る貴重な資源」としての意義を訴えています。
原爆ドームという悲惨の極致が平和への願いのシンボルとなっている「歴史」
と「現在」ますます、その意義を高めていることからも基本的に同感です。
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/VirtualMuseum_j/visit/est/build/A_dome2.html
3.11震災伝承研究会第二次提言

気仙沼市鹿折1209)
実際に現地に行って、地域の人々の気持ちが大事だと思いました。そして鎮魂の場として訪れる多くの人々のお姿が心に焼きついております。
科学的保存処理を施した上で、「鎮魂の場」としての整備を基本とすることで、しだいに「防災」「減災」のシンボルに成長して行けるのではないでしょうか。
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/20130223t13024.htm
長崎原爆の日67に震災学 - JIEN記


会場付近に「栗駒山ジオパーク構想」のポスターとチラシがありました。
「未来の命を守る貴重な資源」という前述の趣旨はこのような手法が地域復興というか、大地震以前よりよい状態を創るのに良い場合があると思います。
http://www.kuriharacity.jp/index.cfm/9,2481,33,html
中越メモリアル回廊 ― 私たちの10月23日を伝えるために。 ―