奥の院・納骨堂
そういえば十数年前に行った時は奥の院周辺には板塔婆が山のように積み上げられていたが、今はすっきりしていてなかなか見られない。案内書には納骨堂と記された位置にある白い蔵にも説明はなく、こどもたちが楽しそうに談笑していた。山寺は亡くなった人々・祖先たちが行き着く山と考えられてきたことは隠す必要はない。そういえば人々がすべり台の思い出をなつかしく語っていた「胎内くぐりから血の池」は六道輪廻の擬似体験の場であるという(誉田慶信氏)。安全管理のためなのか五大堂の西側の磐司の社とともに立ち入り禁止は残念。気鋭の仏教史学者、末木氏も「死者とともに生きる」ことを提唱しておられる。案内ボランティア付きで全域を歩けるようになるといい。山寺に真の活気を。
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(駅より山寺に向かいて)