二十三夜堂宵祭り


ビルの谷間に「勢至観世音菩薩」の旗がそそり立つ。

うち続く雨もあがり、二十三夜堂宵祭り(仙台市青葉区北目町)が開幕。午年生まれの守り本尊である得大勢至菩薩の縁日である二十三夜に月の出を待つ講を行なっていたことに由来するという。二十三夜堂はこの観音堂のこと(河北新報21日夕刊より)

老若男女が楽しむ宵祭りは雰囲気がいい。

先日の柳町も近い。いいエリアだ。ここには実に趣がある風景がある。思わず、焼き鳥と「ツマミ付(枝豆)ビール」注文。

6時半 いきなり「かっぽれ」がお客さんの間をぬって賑やかに登場!

以前はこの手の芸能にはあまり興味なかったが、この場によく合っている。
なお、二十三夜は正確には「二十三夜待」といい、特定の月齢の日に、念仏を唱えることを伴い各地で行なわれた習俗で二十三夜堂も東京の妙法寺(http://www.yakuyoke.or.jp/p_facilities.html?11)などに残っている。祀りの対象も月天子や月読命があるとのこと(菊池健策『日本民俗大辞典』)。ちなみに最古の月待供養の板碑は嘉吉元年(1441)なので室町時代頃からの信仰習俗らしい。また、月は勢至菩薩の化現であるとと説く教典があり、その勢至菩薩の有縁日が二十三日とのこと(『日本石仏事典』)。ようやく一つの疑問が解けた。
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