浮世絵を彫る・摺る


浮世絵の製作過程を生でみれる機会はほとんどない。

彫師の技

摺師の技(浮世絵木版画彫摺技術保存協会)

草(カラムシ)から上布への驚き
宮古島の言葉で苧麻はブー、績み(うみ)はミ なのでブーンミと呼ぶ。重要無形文化財宮古上布」の原材料などとなる(宮古苧麻績み保存会 沖縄県宮古島市 (旧)平良字西里)。

ミミガイ(アワビ)で皮を剥ぐのは宮古独自の風習という。

 こちらは隣に展示していた福島県昭和村の道具。苧引き具の刃は皮が切れないように鈍くしてある。
福島県会津昭和村「からむし織の里」http://www.vill.showa.fukushima.jp/making.stm

乾燥した皮(青みは乾燥にしたがいぬけてくるという)
・カラムシhttp://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/karamusi.html
・カラムシ=苧麻http://www.hemp-revo.net/jha/plans/plans.htm

宮古苧麻績み保存会http://www.bunka.go.jp/1hogo%5Cshoukai/senteihozon_kougei/chomaito.html
宮古上布http://www.geocities.co.jp/Milano/4258/galerie/11.html
苧麻は青苧(あおそ)とも呼ばれ、前近代の日本人の三大衣料原料苧麻・絹・木綿の一つである重要生産物。宮古と昭和村の方に、中世陸奥国国府に関わる一大生産地である仙台岩切の青麻山(青麻神社)の話をしたら興味深げであった。
・青麻神社http://www12.plala.or.jp/aosojin/
 
美しき宮古産チガヤ製籠とふた。ふたにのっているものは聞きそびれて しまった!

 こんなに遠くから、ありがとうございました。

苧麻・絹・木綿の社会史

苧麻・絹・木綿の社会史

著名な中世史家である永原慶二先生の最後の代表作である本書によると、戦国時代の15世紀末に栽培が始まった木綿以前、古代・中世の衣料原料の代表的なものは苧麻と絹であった。そして古代には繭を煮て切り開いて四方に引き伸ばしてそのまま身につける衣料的使い方があり、中世の都市民や地方の上層の人々は「中入綿」(身綿・抽出綿)としてかなり広く用いられたという。また、からむし(苧麻)の方は各地に自生するイラクサ科の多年草で採集が容易であり、縄文時代以来、編衣(アミギヌ⇒アンギン)として使われていたが、古代国家や12〜13世紀の荘園領主は織製された上質の「布」の徴収を図った。
中世史も「伝統の技」にリンクする◎編布(アンギン)による縄文時代衣服の復元展示(地底の森ミュージアム)
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/chiteinomori/event/exhibi0610/news1.html
お奨め本(「苧麻」が詳しく・ビジュアルに)
日本の自然布 (別冊太陽)

日本の自然布 (別冊太陽)