名振のおめつき 2012.1.24


津波で大きな被害を受けた石巻市雄勝町名振(なぶり)の「おめつき」開催!


                    (今年はコミュニティセンターにて)
仮設住宅のそばで「七億人目の子」と若いご夫婦を祝いながら、大爆笑の場面


浜から、秋葉神社方向を望む。

  新しき家 名振の浜に ただ一つ
3.11大震災から10か月の、このような状況の中で「おめつき」を開催する
名振の皆様の心意気をご覧ください。


                         (グーグルアースより)

                            (おめつき説明板 秋葉神社
津波で浜の家々が破壊されてしまい、秋葉神社から旧家を歩くことも、美しい飾りや勇壮な山車もできなかったのですが、それでも、
笑いに満ちた名振の「おめつき」(宮城県指定無形民俗文化財)は十時ころから一時四十分過ぎまで、高台のコミュニセンター前にて賑やかに繰り広げられました。
http://www.pref.miyagi.jp/bunkazai/siteibunkazai/miyagi-no-bunkazai/09minzoku/03fu-min/ken/01naburi.htm
※「子孫繁栄」を願った、たいへん楽しい「思い付き」劇。プライバシーや誤解を招く恐れのある写真は載せておりません。最後のアサプロさんの以前の映像で想像してみてください。

  10時ころ、坂道を 太鼓を打ち鳴らし ご神体を乗せた車がやってきます
                (左端の廃墟には虹の絵が描かれています)


海のそば 山際に 秋葉神社の旗が翻っています。


浜の入口の秋葉神社にて、ご祈祷


 鎮座ましますのは、権現様に○○様 

見上げれば、林の上に漁具が未だひっかかっており、津波の高さ、すさまじさが思われます。


  東日本大震災から10ヶ月余、未だ瓦礫の撤去が進まない浜を通って



  太鼓を打ち鳴らしながら、赤い車は西の秋葉神社に向かいます。


西の秋葉神社にてご祈祷。


コミュニティセンターへの道

            復興への道のりは長い..


       丘の上の仮設住宅前で、にぎやかな獅子舞


次に登場したのは 「東日本大震災復興祈願 秋葉神社」の貼紙をした「陽物」 地元では何と呼んでいるのか 聞けなかった・・

 このあたりから、即興劇としての「おめつき」
 急激に雰囲気が盛り上がっていきます。

             祝福の赤ちゃんと若奥さん

 これは、子宝に恵まれるようにとの儀式のようです。楽し恥ずかし。

挑戦した方はミニシンボルがいただけます。


 「儀式」は、大笑いに包まれて進んでいきます。




           赤い糸で結ばれる

   
たくましい海の男が“名振は養殖わかめの発祥地だ。知ってるか 今年もこんなにりっぱにできたぞ”というと拍手が沸き起こり、そのあといただいたワカメの味は、本当においしかったです。


  おしまいの方では、なんと「美濃のフーテンの寅さん」が応援!

中日新聞雄勝の新成人の記事を持ってきてくれたんです(写真に写っていた新成人の人数分!)。優しい寅さんでした。
まとめは、なんと原子力発電に関して、女川原発が近くにあってという寅さんの話から、じゃ、「自家発電」にしましょうということで大笑いでした(詳しくは書けません。ご推察ください)。



             “復興 がんばるぞ!”で、めでたく幕となりました。



津波はこのあたりまで来たようです(コミュニティセンターの坂道)


       名振の海は緑青の宝石のように美しい

  生き地獄を体験した名振の皆様の明るさに、こちらが元氣をいただいたような氣がします。有難うございました。

http://www.sanriku-kahoku.com/news/2012_01/i/120125i-ometuki.html
◎2005年の おめつき asaproさん

「思い付き考」(千葉雪麿)抜粋※千葉様資料有難うございます
・火防祭り(ひぶせまつり)に各講中から出される演芸
天明元年(1781年)の大火災で戸数百余戸のうち二三戸残して全焼
・そこで東と西の入口に「秋葉大権現」の碑を建立(天明三年(1783年))
・東・中・西・小浜の講中が輪番で祭りを主祭(「一頭」)。
・思い思いの芸が庭先で演じられる(講中の出し物は秘密とされた)。
・「おめつき」は、その場での「思い付き」からきた。
・火防の神(ホムスビ)の神話にちなんで男形と女形を作って火の神を慰めるという意味と「男女の和合は天地の和合と考えて生産を乞い願い、大漁を祈る形の象徴として演技の中に持ち込まれたものと考えられる。」
・火防の神
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       名振の西の入口にて
私見ですが
「塞神」とはさえの神、「岐(ふなど)」の神である。集落の入口を守る。
その神は道祖神でもあり、それが、おめつきの祭に男性のシンボルが登場するゆえんなのではないだろうか。
それは、秋葉神社勧請以前に遡るのかもしれないと思う。
山形県寒河江市の平塩熊野神社の祭と共通するものを感じました。
いかがでしょうか。
岐の神 - Wikipedia
塞の神
お塞神(さいじん)まつり - ふるさと塾アーカイブス
2009-02-09

津波と名振】
神戸国際支縁機構 名振聞き取り
EARTH&ネット 緊急災害支援活動
名振(宮城県石巻市雄勝町) - 三陸海岸の集落 災害と再生:1896, 1933, 1960
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:o8XaIF3RkgMJ:teamsake.blogspot.com/2011/06/blog-post_2065.html+%E9%9B%84%E5%8B%9D%E3%80%80%E5%90%8D%E6%8C%AF%E3%80%80%E6%B4%A5%E6%B3%A2&cd=9&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
http://kokuzouson.jugem.jp/?eid=1334


お勧め─最近聞いてる曲(Metis
宮城県七ヶ浜町のピアノとこどもたち

ニュースアンカー被災したピアノ 東北と神戸をつなぐ音色
ユーチューブに使われて誤解も受けた曲ですが、震災直前にCD発売された曲(震災後、新バージョンで再発売されました)

人間失格 ~生きる事は素晴らしいのです~

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Metisは、こんな歌を歌っていた広島出身のレゲエ歌手です。わたしのキーワードは「母」でした。
いい歌手です。

母賛歌

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Metis - Wikipedia