津浪 災害文化 川島秀一 『季刊 東北学』休刊 


キーワード:津浪記念碑・津波供養碑・津波石・津波記念館・津波と伝説
川島秀一氏(リアス・アーク美術館副館長)講演「津波と災害文化」(文化財講演会・東北歴史博物館)を聴く。
津波で押し上げられた大石を「海からの贈り物」と捉え「龍神」として祀る三陸のみならず沖縄など各地の浜の民の心性に留意した復興・再生を説く。総体的にそうなのか行って確かめたい気持ちにさせられる秀逸な講演。
イワシで殺され、イカで生かされた(『三陸町史』)」とはなにかと思っていたら鰯の大漁の後に、津波に襲われ、その後にイカの大漁で生き延びた三陸できごととのこと。海に生きる人々の悲哀と喜びの歴史。

防潮堤ができるたび、住民は下に降りていく
次男三男が独立していくと下に降りていく
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聞き逃してしまった多くの方には、『季刊 東北学 第三十号』に川島氏が書かれた「体に刻まれた記憶─被災漁村を歩く(下)」と二十九号の「浸水線に祀られるもの─被災漁村を歩く(上)」をお勧めしたい。震災前から各地の浜を歩き考えた成果あり。講演で語られなかったことも多い。(以下30号より)
“みな流されても、体で覚えているものは流されなかった”(漁師・虎舞会長)
生き残った者の使命とは(川島秀一)
“ヒステリックに津波との関わりを分断することからは何も生み出さないと思われる。むしろ「津波」という災害を信仰や自然現象も含めて、どのように捉えてきたのかということを考究することも大事である”同感。
福島県下の情報は薄いので、さらに深化した書籍化を期待したい。
季刊東北学 第30号 特集:若者たちの東北
季刊東北学 第29号 特集:東北の海

それにしてもお世話になったこの『季刊 東北学』第30号をもって休刊とのこと。この大事な時になんとも残念。あとがきを読んでも納得する理由不明。
ついに、今、再生の苦しみと原発で苦しみ続ける人々は、「東北学」の対象にもならないのだろうか。それぞれの「東北学」を起こそう。

復興絵馬
久しぶりの仙台市役所ロビーでは、「教訓を未来に生かす」と、復興計画が液晶画面で繰り返され



   目を引いたのは「復興絵馬」

     震災で傷ついた心の復興を図るプロジェクトとのこと。

       ぜひ、みなさまに見ていただきたいこどもたちの心
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復興大学構想