陸中沿岸の廻り神楽─田老にて


                                 (鵜鳥神楽 岩長姫)

念願の鵜鳥神楽(岩手県普代村)をあの田老(宮古市)で観ることができました(「いわて民俗芸能フォーラム 陸中沿岸の廻り神楽─沿岸住民に守られ数百年の歴史を刻んだ巡行」主催:いわて民俗観光プロジェクト 入場無料! 岩手県宮古市田老(たろう)※3日は行けませんでした..)。
東日本大震災からまもなく一年、後で述べるように復興はまだまだです。
会場の大勢の地元の皆さんは、たいへんな苦労をした一年を前に、この楽しくも深い神楽を観て、万感の思いだったのではないでしょうか。


              (鵜鳥神楽舞い込み グリーンピア三陸みやこ)

グリーンピア三陸みやこ」は宮古市田老の高台にあります。周囲には仮設住宅が立ち並んでいます。田老は、巨大な防潮堤が3.11東日本大震災津波で決壊し、甚大な被害がでたところです。

その日の田老漁港

破壊された防潮堤

                         (グーグルアースより)
                              
http://yanagihara.iza.ne.jp/blog/entry/2202283/


シンポジウム(コーディネイター 橋本裕之盛岡大学教授 民俗芸能団体代表:接待七ツ物・田代念仏剣舞・黒森神楽・鵜鳥神楽)


                          (鵜鳥神楽 岩戸開)

 岩長姫の舞と豊漁のおめでたい見事な絵柄の幕が合います。

                   (鵜鳥神楽 松迎)

狂言「粟蒔」は、神話に取材したもので、鵜鳥神社の神様が天照大神に会いに行って粟の種を賜るというお話で、やり取りが面白く、地元の方は、たいへん喜んで反応していた。東北では、粟が非常に大事な時代があったのだと思う。


山の神は、とても激しい舞で、フラッシュをたいてもボケてしまいました。

山の神の刀を太鼓のバチ?で受け止めたのには驚きました。


沢山の地元の方たちと権現様(右手)が山の神の舞を見守っています。
この極めて有意義な企画をされ、実行した関係者の皆様に感謝いたします。


帰りの時間の関係で、残念ながら、熱気あふれる会場を出ると、
外は、雪が舞い、三陸の海が眼下に厳然と見えました。


(たろう観光ホテル付近120304)

(田老120304)
3.11東北太平洋沿岸を襲った大津波から、まもなく一年
田老 三陸の復興と再生は、これからが正念場です。
微力ながら、支援いたします。

                   (グリーンピア三陸みやこ 120304)
◎主催
いわて民俗芸能フォーラム
開催趣旨   
  「2011年3月11日、未曾有の東日本大震災
  甚大な被害を受けた三陸沿岸地方は
  営々として築きあげた様々な財産を失いました。
   現在県内外はもとより、世界各地からの支援を受けて
  復興へと歩んでいますが、1周年を間近にして
  被災地は、まだまだ緒に就いたばかりです。
  多くの方々が癒えぬ心を抱えながらも、前を向いて
  暮らしの再建を模索しています。
  その一助になることを願って今回は企画致しました。」(HPより)
【イベント】3/3-4 陸中沿岸の廻り神楽『黒森神楽・鵜鳥神楽』@宮古市: 民俗芸能STREAM

【データ】
・神戸長田神社公演
http://www.kobe-designhub.net/topics/2011/11/in.html
・バサラン日記さん 長田神社公演
2011年12月: ココラボ出版
◎ウチノメ屋敷さんの鵜鳥神楽
普代村・鵜鳥神楽
わたしもいつか現地で観たいものです。
・山屋賢一氏の解説「陸中廻神楽」
http://sutekinaomaturisyasinnkan.web.fc2.com/kuromori.html
宮古の黒森山と、普代の卯子酉山を神体としたとても奥深い世界です。
盛岡タイムス 再起へ形にならぬ夢 小本、田老地区の現地をルポ

http://taroukankohotel.com/
社長さんも6階で助かったのですね。よかったです。再開祈念。

http://blog.livedoor.jp/tarocho/
NPO立ち上がるぞ宮古市田老



                          (鵜鳥神楽 岩長姫)