2006-06-15から1日間の記事一覧

母なる空海

もっとも、私としては全国に拡がる弘法大師信仰はこのような高等な世界ではなく、最も実効性のある救済とプロパガンダがなければ成立し難いものと思う。その点、五来重が仏教民俗学の視点から、空海が京都に本拠を持つ官度僧学侶と高野山開創から支えてきた…

空海の夢

わたくし的には、マルチ読書人・「世界」を編集する人、松岡正剛の『空海の夢』という素敵な書名の、「空海の計画がどのように今日にリンクしうるか」という視点から書かれた本を読んで、空海ははじめて、すごいと思った。例えば「自身をインドラ・ネットワ…

空海の誕生

空海(774-835年)は旧暦の6月15日が誕生日ともいわれている。1200年も前の平安時代後期の僧。日本のダヴィンチと云われるほどの天才というので真言宗のお坊さんの本をいくつか読んだが、真言宗にとってはえらい人としか分からなかった。一方、空海を迷信の権…