2006-12-29から1日間の記事一覧

「硫黄島」の死者たちは「証言者」を通じて私たちに話しかけている

最後の投降者 ウィキペディア「硫黄島の戦い」によると「昭和24年(1949)1月1日に最後の日本兵二人が米軍に投降した」とある。調べてみたら上坂冬子氏の『硫黄島いまだ玉砕せず』に書いてあった。彼等は島の北東部の水が得やすい場所に取り残されたのが幸運だ…

『十七歳の硫黄島』

十七歳の硫黄島 (文春新書)作者: 秋草鶴次出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/12/07メディア: 新書購入: 8人 クリック: 68回この商品を含むブログ (30件) を見るさらにこの本の存在を知り、ほぼ夜を徹して引き込まれて読んだ。右手三本を失いながら九死…

『硫黄島戦記─玉砕の島から生還した一兵士の回想』

昭和14年(1939)より日中戦争に従軍、硫黄島で司令部で通信分隊長。昭和20年(1945)5月、軍医部の天然壕にて投降した一兵士が昭和55年に書いた記録(川相氏は現在88歳)。「硫黄島関連図」は壕の平面略図が載る等詳細(ただし、戦闘状況の推移は秋草氏著の方が詳…

『硫黄島戦記』

故金田氏は氏が「支那事変」「大東亜戦争」と呼ぶ日中戦争(1937〜1945年)と太平洋戦争(1941〜1945年)の8年間も戦い続けた。硫黄島では秋草氏と同様?の通信兵。全身至る所にに爆弾の破片を含んで、九死に一生を得て帰国した金田氏を待っていた過酷な現実。 …

『祖父の硫黄島戦闘体験記』

一工兵の体験記。昭和19年7月1日島に着くが翌日から空襲の連続で仲間や住民が次々と死んでいく。斬り込み隊として爆弾を背負い、戦車に飛び込む寸前に別の日本兵が飛び込む、他の7人が次々と戦死した後、穴の中の日本兵の死体の山に落ちて、手榴弾で自決しよ…

硫黄島からの手紙

大ヒットしているというクリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島からの手紙」を数日前に見た。優秀な栗林中将率いる「最後の」総攻撃(昭和20年3月26日とされる)あたりで映画は締めくくられる。ロサンゼルスオリンピックの金メダリストバロン西こと西竹一…

「耐久試験だ、これは。人間の...でも頑張るんだ、このことを誰かに言うんだ」

「どんな意味があったか、それは難しい。 でもあの戦争からこちら六十年、 この国は戦争をしないですんだのだから、 おめえの死は無意味じゃねえ、といってやりたい」 (硫黄島生還者 秋草鶴次氏) 今年の夏に放送されたNHKスペシャル「硫黄島玉砕戦─生還者61…

硫黄島の戦い